親の介護に必要な準備 【資産把握】のススメ

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どーもこんにちは!
このブログでは私えびちゃんが親の介護を経験した上で、やって良かったこと、やっておけば良かったなと後悔したことをお伝えしています。
少しでも参考になれば幸いです。

親の資産を把握しておくことは介護の準備として必須です。

資産管理

残念ながらそれはあなたがやるしかないのです!

親の資産を把握することは他人に任せることはできません。
もちろん多額の資産を持ち、会計士を雇っているというような家庭は別ですが。

多くの人にとって、親の介護は両親のどちらかが病気で入院したりした時に初めて「介護」の現実が自分の身に降りかかってくるのではないでしょうか。

それまではなんとなく考えてみた事はあるものの、まだ2人ともそれなりに元気だし、現実的じゃないなと。

特に具体的な準備もする事なく平穏な日々を過ごしていると、ある日唐突にそれは訪れます。

両親のどちらかがまだ元気であれば、準備段階としては必要な情報の収集は可能です(もちろん人によるところはありますが)。
しかし、情報収集が難しいとなるとあなたに更なる困難が降り注ぐことになります。

ここで言う情報とは主に実家の経済状況のことです。

例えば「家計のことは全て母さんが管理していたから俺は知らん!」と言う父親もいるでしょう。
片親が元気だからといって、なんとか実家の財政を回していけるという家も少ないかもしれません。

だから残念ながらこれはあなたがやるしかないのです。
それも情報収集が可能なうちに。

具体的には下記の情報を収集します。

・年金はいくらもらっているのか
・年金以外の収入はあるのか
・確定申告しているのか
・預貯金は何処にどれくらいあるのか
・利用している銀行は何行あるのか
・キャッシュカードの暗証番号は?※夫婦でお互いの暗証番号を知っているとも限りません。
・借金はあるのか
・預貯金の他に土地や建物の他、株その他の資産はあるのか
・生活費は月額どの程度かかっているのか
・毎月の支出は何処にどれだけ支払っているのか
・生命保険や医療保険は加入しているのか
・加入していたら今回の入院で利用できるのか
・その請求は両親にできるのか
etc…

挙げていけばまだまだ出てきそうですが、あなたの両親がこれらの管理をできなくなった場合、
その管理は当然のように自分達に降りかかってくるのです。

考えただけでもゾッとするし、考えたくもないですが、近い将来あなたも直面するかもしれない現実です。

このブログを読んだことをきっかけにしましょう

あきらめない

人はきっかけがないとなかなか行動できません。
それは両親も同じで、仮に両親が元気なうちにあなたが家の経済状況を知りたいと言ったとしても、
「そんな事はまだ必要ない」と拒否される可能性が高いです。

我が家の場合もそうでした。

だからこれを読んでいるあなたに今できる事は、
そういう状況になった時にはこんなにたくさん確認しなくちゃならないんだなと認識しておくこと。

人それぞれの家庭で事情も異なりますから、自分の実家での確認しておくべきことは何なのか、
いざという時のためにスマホのメモ帳にでもメモしておく事をオススメします。

介護保険負担限度額申請書

実際に介護保険を利用するようになると、毎年7月辺りに介護保険負担限度額申請書なるものをお住まいの市町村に提出しなければなりません。

これには持っているすべての通帳の残高コピーの添付が必要なので、否応なくここで現在の実家の財政状況が把握できます。

ただし、すべての口座の確認が必要ですから、自分がこれを提出することになった場合に備え、
利用している金融機関、通帳の保管場所など今のうちに把握しておく必要があります。

財政状況を把握することで介護計画を立てる

我が家の経済状態を把握できれば、具体的におおよその介護方針の見当がつきます。

施設入所する余裕があるのかないのか。
私設の有料老人ホームへ入居できるのか、特養など公的施設の費用をまかなえるのか。
現在の預貯金額と年金額を考慮すると月々いくらまでの介護費用が支払い可能か。

払える額から今後の介護方針を決める、これが一番現実的ではないでしょうか。

定期預金解約のススメ

負けない

定期預金って必要ですか?

介護が必要になってくる70代80代の世代の多くは、複数の銀行口座を持ち、
そこに今となってはなんの役にも立たない定期預金を作っていることでしょう。

金利が良かった昔の名残なのか、はたまた銀行員の巧みな話術のせいなのか、
彼ら彼女らは頑なに定期預金を維持し続けるのです。

たしかに、不正に多額の預金を引き出されないためには必要といえるかもしれません。

しかし、この定期預金が、いざというときに非常に非常にとても厄介な代物なのです。

本人が銀行へ行くことができるうちに定期預金を解約しよう

通常の場合、親の普通預金は暗証番号さえわかっていれば、子がATMでお金を引き出しても問題ありませんが、
定期預金はそうはいきません。

私の場合ですが、某都市銀行と、信用金庫にあった母親の定期預金を解約する際、
事前にどちらの銀行にも電話で問い合わせ、
本人が同席しなくとも同居する家族(この場合父親)と、印鑑、通帳があればOKとの回答をもらって行ったのですが、
窓口では頑として了承されず、「請求書などのこれだけの金額が必要だという証拠を提示すればその金額分だけ普通口座へ移します」の一点張りでした。

1時間粘ってようやく上司が登場して、そこから更に交渉してようやく全額を普通口座に移すことができた感じです。
都市銀行の定期預金解約だけで疲れてしまい、信用金庫の定期預金は10万円だけだったということもあり、あまりにも面倒なのでまだ解約していません。

本人が銀行へ行けるのであれば問題なく定期解約できるので、
行けなくなる前に行動することをおススメします。

財産管理について

これは非常に難しい問題ですが、少なくとも本人たちにこれ以上管理させるのは無理と感じた時点であなたが管理するべきだと思います。

私の場合は母親が長期入院となって、残った父親の認知機能の低下が著しく、この父に管理させるのは無理だと判断して
自分名義の口座を一つ空けて日常生活に必要なお金以外はすべて私の口座へ移しました。
母親の入院費用も父親の介護費用もその口座から引き落とされるようにし、ライフラインの契約も名義変更して連絡先も自分の電話番号に変更しました。
そして、年金の振込先は本人の口座でなければならないので変更できませんから、基本的には年金だけで生活してもらっています。

このようにしたことですべてのお金の流れを把握できるようになったとともに、変な詐欺にあってお金を失うといったリスクも回避できていると思います。

ただ、私の実家の場合は金額が少なかったので問題はありませんが、多くの資産をお持ちの方はこの方法は税金の関係で問題があるようですのでご注意ください。

まとめ

結局のところお金がなければ何もできませんよね。
あなた自身の経済状況にかなりの余裕があれば別ですが。

実家の財政状況をできるだけ早いうちに把握し、それに見合った介護方針を予定しておく。

国や市町村の補助なんかはケアマネさんが一番詳しいので、聞いて使えるものは申請して使いましょう。

この申請なんかも自分でやらないと誰もやってくれませんよ。

遠距離に住んでいるなど帰省が必要になる方などは、代理に申請してくれそうな親族を探す、
もしくは郵送での申請が可能なのかなど、役所に確認してみましょう。

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えびちゃん

このサイトの管理者。静岡県に住む両親を宮城県から遠距離介護している経験をブログで発信、友人の画家 小泉清亮とのエピソードも記載しています。

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